
【住宅ローン】頭金は入れるべきか?
住宅を買う時に頭金は出した方が良いですか、というご質問をいただきます。
本日は 頭金 は出すべきなのかどうか、をテーマに解説をしたいと思います。
頭金は出すべきなのかどうか
頭金は本当に必要なのか?
一般的に、頭金というのは物件価格と借入する住宅ローンの差額を自己資金で埋める事を指しています。
この頭金をどのぐらい入れるべきなのかというご相談をよく受けます。
頭金など入れる必要はない
結論から言いますと、頭金など入れる必要はないというのが持論です。
もちろん例外はありますが、一般的な物件・一般的な年収であれば、頭金は出さない方が良いです。
物件価格そのままの金額をローンで組む方が得になります。
頭金を出さない方が良い理由
どうして、頭金を出さずに住宅ローンを借りた方が良いのか、その答えは、住宅ローン控除という減税制度にあります。
この制度では、住宅を購入した年から13年間、毎年の年末時点での借入残高の1%を所得税・住民税から控除しますというものです。
あくまでもざっくり計算ですが、3,000万円のローンがある人は、年間30万円、13年間でなんと390万円もの税金の控除があるのです。
それに対して、住宅ローンを組んだ場合の費用ですが、大きく分けて3つ。
- 借入時に必要なローン保証料や事務手数料
- 抵当権の設定費用
- 金利
具体的な数字で比較
- 借入時に必要なローン保証料や事務手数料で借入額に対して約2.2%の11万円
- 抵当権の設定費用が約2万円
- 金利は今0.5%程度になりますので、年間25,000円、13年間で325,000円
合計すると455,000円。
これに対して、住宅ローン控除で戻ってくるお金が500万円の1%で5万円/年。
13年分で65万円となります。
なんと約20万円程度、住宅ローンを借りた方が得になるのです。
算数ができる人なら頭金なんて入れる必要がない事はすぐに分かるはずです。
どうしても頭金を入れたい人は?
どうしても頭金を入れたい人は住宅ローン控除が適用される13年を過ぎてからにしましょう。

団体信用生命保険
さらにもう1つの大事な事
それは、保険。
団体信用生命保険というものです。
一般的な住宅ローンはこの団体信用生命保険に入る必要があります。
保険料は住宅ローンの金利に含まれているので、別途払う必要はありません。
団体信用生命保険の保障内容
で、この生命保険はどういう物かと言いますと。
ローンを組んだ人が死亡もしくは高度障害になった時、住宅ローンの残債が保険によって支払われて完済されるという、なかなかナイスは保険です。
つまり、死んだら住宅ローンは消えるんです。
もしかしたら住宅ローンを組んだ5年後に死んでしまうかもしれないのです。
そうなったらもう、頭金など払っている場合ではありません。
手元に残しておいた方がよっぽど残された家族にとって幸せじゃありませんか。
ローンは消えて家は残る
そうなったらもう、頭金など払っている場合ではありません。
手元に残しておいた方がよっぽど残された家族にとって幸せじゃありませんか。
自分が死んでしまっても、ローンの消えた家は残せます。
ついでにお金も残しておくことができたら最高じゃないですか。
(もちろん死なない方が良いんですけどね)
まとめ ~頭金を出さない方が良い理由~
というわけで、一般的な物件、一般的な所得の方であれば、頭金は出さない方が良いという事です。
ただし、例外もあります。物件価格以外の諸費用については住宅ローン控除の対象になりませんので、余裕のある方はここに自己資金を投入してください。
また、住宅ローン控除の上限額が一般的な住宅で年間40万円、長期優良住宅などの認定住宅で50万円になりますので、4,000万円、5,000万円を
超えるような物件であれば頭金を出すことも検討してください。
最後に、誰でも物件価格をまるっと住宅ローンを組めるわけではないので、ローン審査の結果、自己資金を出してくださいと言われた場合は、頭金を出さざるを得ないという事になります。
少しでもお役に立てれば嬉しいです。
それでは素敵な住宅探しをお楽しみください。
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