
“在来軸組工法”と枠組壁工法(ツーバイフォー)とは?~メリット・デメリット~
『在来軸組工法』と『枠組壁工法 通称:ツーバイフォー・2×4工法』
” 在来軸組工法”や”枠組壁工法” とは、住宅を造る際に用いられる工法のことです。
家の主な構造には、使われている材から見て「木造」「RC(鉄筋コンクリ―ト)」「鉄骨造」があります。
住宅を造る際に、最も使わている(8割)材が木造です。
なので、これら二つの工法は木造の二大工法と呼ばれています。
では、さっそくそれぞれの特徴を見ていきましょう。

在来軸組工法と枠組壁工法の特徴
在来軸組工法
在来軸組工法とは、『基礎』の上に木の『土台』の上に『柱』と『梁』を組み合わせて造る家です。

画像を見るとわかりやすいと思いますが、在来軸組工法は『線』で構成されています。
枠組壁工法
枠組壁工法とは、在来軸組工法が柱や梁で構造を組み立てていたのに対して、壁で構造を構成していくものになります。

画像を見るとわかりやすいと思いますが、枠組壁工法は『面』で構成されています。
在来軸組工法と枠組壁工法のメリット・デメリット
在来軸組工法のメリット・デメリット
メリット
- 狭い土地や変わった土地に制約があっても建てやすい
- 間取りや構造の自由度が高い
- 開口部や構造が自由
デメリット
- 工期が長い
- 耐震性能(枠組壁工法より耐震性能が低い)
- 費用が多くなる場合も
- 大工の技術差で大きく変わってくる
枠組壁工法のメリット・デメリット
メリット
- 工期が短い
- 耐震性、耐風性、防音性に優れている
- 高断熱、高気圧
- 防火性能
デメリット
- 腐食しやすい
- 完成後のリフォームが困難
- 建物の延命が難しい
- 工事中の雨対策をしなければならない
- 間取りの自由度が低い
まとめ
枠組壁工法(ツーバイフォー)は、大工の人材が足りず、木材の確保も難しい中で、素人で人手さえあれば住宅が建築できるように開発されたそうです。
住宅を買う際どっちがオススメなの?と心配な方もいると思います。

戸建住宅は木造軸組工法が7割ほど占めています。注文住宅で建てるならの質問では、3:2 在来枠組工法:枠組壁工法となっております。
工事をする側から見たメリット・デメリットもあり、ハウスメーカー、工務店によって得意・不得意ありますので、事前に連絡して確認されるのが良いかと思います。
最終的には、敷地形状や間口、施工する工務店、ご希望のプラン、ご予算に応じて最適な構造は変わってきます。
良い担当者と巡り合えれば、ご要望を踏まえた上で提案を受けられるかと思います。
それでは、良い住宅探しをお楽しみください。